最初で最後の商業界セミナー【ピオン社長ブログvol.4】
今週もブログを書く日がやってまいりました。いつも書くことができるか、更新できるかと冷や冷やしながら1週間を過ごしております。
今日は、今年2月に行った商業界セミナーについてお話をしたいと思っております!!!
商業界セミナーとは
2泊3日の合宿系のセミナーで、いろいろな経営者の方々やコンサルタント、大学の教授の方々の講義があり、自分が興味があるものを聞きにいくスタイルの日本で1番大きな商人に向けてのセミナーです。
生まれて初めてこちらのセミナーに参加して衝撃の数々。いっぱい心を動かされました。
残念なことに、この時はまだYOUTUBEはおろか、SNSもあまりやっていないので、写真が全然ありません。
そのため、日記形式でお伝えするよりも僕が最も印象に残った言葉5選をお送りします。
今後の経営方針のベースになっているものばかりなので、ぜひ、ご覧ください。
商業界セミナーで印象に残っている言葉①
「私は大手チェーン店反対主義者ではないが、地域の街がチェーン店ばかりになったら、とてもつまらないと思う」
この言葉には、本当に痺れました。僕は今まで、小売店の成功は店舗を増やして、大手チェーン店企業になることだとばかり考えていました。なので、出店、効率、利益。そんなことばかり考えていました。そして、ニトリやユニクロのような成功の布石をたどることが正当な方法だと思っていました。
しかし、自分の中では、大手企業がやっていることが必ずしも自分のやりたい「世界一楽しい空間を創る」につながっていないと矛盾を感じていたのです。
そして、この言葉を聞いた時に、大手企業になることだけが、お客様に楽しんでもらえる手段ではないんだと気づかされました。まずは地域の今いるお客様に楽しんで買い物をしていただけるお店になること。これが1番重要だと感じました。地域のお店は仕入れ中心でオリジナル商品はないかもしれません。しかし、お客様一人一人と向き合うことができます。地域のお客様に向けた品揃え、ポップ、キャンペーン、イベントなどは大手企業ではできないことです。そしてそれがお客様が求めていることで、それを僕らがやろうと思えるようになりました。
そのセミナーの直後、小坂先生の本を買って読んで、目から鱗がいっぱい落ちました。
今期の経営方針の一つである「店舗はライブ、サロン、メディア」もこの本から来ております。
小阪先生のおすすめの本
商業界セミナーで印象に残っている言葉②
「お客様が喜んでくれるんだったら、極端な話、何を売ってもいいんだよ」
有限会社勝山電気工事代表取締役 勝山敦社長
これは、1日目の懇親会で知り合った、このセミナーの運営委員長勝山社長からのお言葉でした。この言葉にも衝撃が走りました。
勝山さんは電気工事屋さんです。この商業界のセミナーは、小売店や飲食店が多い中、電気工事屋さんがいらしているもの珍しいのかな?と感じておりましたが、ものすごい、お客様を中心に電気工事をされていると感じられている言葉でした。
僕は、その時、雑貨屋のこの先について不安を感じておりました。雑貨屋はこうでなければいけないという固定観念も自分自身で作っていました。
その考えを破壊してくれる言葉でした。
もちろん、すぐに何もかも変えるつもりもありません。今のピオンには素晴らしいところがいっぱいあります。残すべきものもいっぱいあります。
しかし、常にお客様の変化に気付き、型に囚われず、時代とともにお客様の喜ぶことをやっていこうと思いました。
商業界セミナーで印象に残っている言葉③
「大切なことを大切にしよう」株式会社飯田屋代表取締役 飯田結太社長
僕は、飯田さんの大ファンです。飯田さんはこのブログで何度も登場しているし、僕のY O U T U B Eでも紹介しています。彼の行動、言葉、一つ一つに良い刺激を受けるし、自分も負けてはいられないなーと強く感じます。
しかし、そんな彼も昔は、僕と同じような境遇を歩んでいたこと。それを包み隠しなく話される姿に、僕は共感と尊敬の念を覚えたのです。
そして、「大切なことを大切にする」。
それを僕もしていなかったなぁと、飯田さんの失敗談と共に思いだし反省するのです。
飯田さんは今度11月27日(金)テレビ東京の「たけしのニッポンのミカタ!」にご出演されるようです!さすがです!すごい!
飯田さんの素晴らしい本はこちら
商業界セミナーで印象に残っている言葉④
「僕は人が嫌がることはしません。だから、値引き交渉はしません」
島根電工株式会社 代表取締役 荒木恭司社長
この言葉にも痺れました。企業に対しての値引き交渉は当たり前だと思っていたからです。荒木さん曰く、値引をさせるということは誰かが泣いているということである。それをして自分だけ得をしたり、いい思いをしても、いいものは作られない。大切なのは適正価格を出してもらう信頼関係を築くことである。そして相手を信頼することである。とおっしゃってました。
実際、値引き交渉をするかしないかは別の問題として、この考え方は、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の3方良しの考えかたに類似しており、その理論を実践されている、とてもすごい社長だと感じました。
荒木社長の本 不思議な会社に不思議なんてない
商業界セミナーで印象に残っている言葉⑤
「人は生まれながらにして、それぞれの独自の使命が与えられています。その使命を全うしなさい。」
株式会社芝寿し 梶谷晋弘会長
この言葉に僕は号泣しました。
僕は、その時自分は何のために生まれてきたんだろうってこの年になって真剣に悩んでいました。
昔から家業を継ぐために、これまで色々と頑張ってきたのに、今の自分のおかれた境遇と、それを打破できない自分のちっぽけさを惨めさを感じていました。
そして、創業の家具事業の撤退と同時に、自分のやりたいこと、やるべきことは一体なんだったのかと露頭に迷い、自分を責めていました。
梶谷会長は続きます。
「しかし、使命というのはそう簡単に見つかるものではありません。それが何かをわかるようになるには、ものすごい年月がかかります。もしかしたら見つからないで死んでしまう人もいるかもしれません。でも使命を全うすることで人は幸せになります。早く自分の使命を見つけるようにするには、目の前の仕事を、人のためになるように一生懸命やることです。」
とおっしゃってくれました。
とても勇気づけられました。
講義が終わった後に、名刺交換と自己紹介をしにいった瞬間に、
梶谷さんは僕に対して、
「後継者はなかなか自分の使命がわからない。その間、すごく迷う。わかるよ。でも、頑張って欲しい」
とおっしゃって、握手の手を差し出してくれました。
大して言葉も交わしていないのに。本当に驚きと感動で、また涙がでてしまいました。
この五つの言葉は、本当に僕を勇気づけてくれました。
この商業界セミナーは運営会社が倒産してしまったため、この会を機に終了となります。
生まれて初めて参加し、1番刺激を受けた研修がなくなってしまったことを、とても残念に思いましたが、僕はこれが天からのメッセージだと思えて仕方がないのです。
僕が正しい商人の道に進んでいけるよう、機会を与えて下さった天からのプレゼントだったとしか思えません。
これから、この素晴らしいプレゼントをしっかりと受け入れ、実行し、お客様と社員の皆に少しずつ恩返ししていきたいと強く思っています。
今回もお読みくださり誠にありがとうございます。