コスメ導入 マエザワの5年間を振り返って

  • 145

あと約1ヶ月で事業継承が行われます。

ワクワクというよりも、やっと腹を括ったというのが正直なところですが。僕の5年間を振り返って、行ってきたことを1ヶ月かけてお伝えできればと思っています。

先日も書いたのですがこれを書く目的は、このブログは社内報をメインにしており、会社の経営方針やその背景などもお伝えできればと思って、僕が始めたプロジェクトのことを書かせて頂きます。

ただ、これから紹介するプロジェクトは、今いる社員一人一人がいなければ実現できるものではなかったので、決して僕の話だけではありません。

記念すべき、一発目のトピックはコスメの導入です。

ただいまコスメウィークをピオンでは開催しており、ちょうど良いタイミングかと思います。

今、コスメはピオンの中で主力の商品となっております。しかし、ここに来るまでは決して平坦な道ではなく、僕自身も本当にコスメでよかったのかと何度も自問自答しながら、今に至っております。

コスメを本格的に始めようと思った理由は、間接的ではありますが、僕がIKEAで働いていた時まで遡ります。

僕は(株)マエザワでIKEAのようなものを実現させたいと思い、IKEAに入社をしました。そして、入社して間も無く、IKEAを実現させるにはとんでもなく大変なことだということに気付きました。

今でも、できると思っていますが、少し時間がかかるといった意味で、大変だと思っています笑

そのため、IKEA滞在中は、IKEAが静岡に出来た時にも共存できるビジネスモデルをずっと考えていました。

その一つが、ピオンスタイルグループの設立です。IKEAにはIKEAスタイルグループという何パターンかのコーディネーションスタイルがあります。

モダン、スカンジナビアンなどなどです。(忘れました。。。。)

それを日本風にして、作るといった戦略を考えていました。

ピオンに入社して、ピオンスタイルグループを作ろうとしましたが、難しいことに気付きました。

理由は、価格です。

デザインの良い家具は高いのです。そのため、部屋のスタイルを統一できるまで家具を揃えるとなると、お客様の負担がとても多くなります。スタイルグループはIKEAの値段だからこそ、胸をはってご提案できるものだと思っています。それが、当時の仕入れ中心のピオンの商品構成では難しいと感じました。

そのため、ピオンスタイルグループは今の時点では諦めることにしました。

幸いIKEAは静岡には出来ないなと思ってはいるのですが、IKEAが日本に上陸してから、ホームファニッシング業界は大きく変わりました。

まずは、ニトリのデザイン&クオリティがグングン上がって言ったのです。最初のころはIKEAの社員はニトリを舐めていました。「IKEAのコピーばかりしている」と。そう馬鹿にしている内に、どんどん商品開発をされ、ブランディングされ、都心に出店されと。IKEAはニトリに完全包囲されてしまいました。

さらにニトリは雑貨に力を入れており、雑貨の売上構成比全体の6割にする計画を実行していました。

インテリア雑貨を中心としているピオンにとっては、もはや地域に出店を加速させているニトリの方が大きな脅威になっていました。

さらに、ダイソー、セリアなどの100均のデザインのクオリティも上がっていきました。おしゃれで安かったら、品質はそこそこでも、おしゃれで安いものを買いたくなります。まさにダイソー、セリアはそれを狙っていました。ピオン清水店の横のオレンジがダイソーに変わった時も、毎日のように冷や冷やとしながらお店を見に行っていました。

このままではまずいと思い、ピオンが持っているもの、強みの棚卸しをしました。

いっぱい上がりましたが、大きなものを3つ上げると

1 地域に根付いたお店であるということ

2 お客様、クルーの9割が女性であるということ

3 クルーの接客が良いことでした。

 

これらが大きなヒントとなります。

 

時間になりましたのでこの辺で。

 

(写真は今週から始まっているコスメウィークの上りの写真です。)