怒涛の港北編⑤ IKEAにいた時の話
(前回の続きです)
IKEAの5年目、IKEAで5年間働いたら家業に入ると約束した年の話です。
その年のはじめに決めたことは、以下の3つです。
- セールスマネージャーを辞める
- 人の成長に力を入れる
- I K E Aにいる期間をあと2年延ばす
順番は、どれも同時発生的な感じですが、「人の成長に力を入れる」が一番最初かなー。
カッコよすぎか。やっぱり「セールスマネージャーを辞める」から説明します。
僕は当時、セールスマネージャーという港北店の販売の部長職をやっていました。人数は150名、直下のマネージャーも15名、売上規模はひゃくなんじゅうおく。。。
4年間足掻いた結論は、「今の僕にはこの規模は無理!」ということでした。
そして、店長のHさんと話しました。
「ちょっと責任範囲を狭めたいです。」
と、そして、1階と2階を分けるように提案しました。
IKEAは1階は雑貨、2階は家具と分かれています。
それを一人のセールスマネージャーがみるか、家具と雑貨とで分けて二人でみるか。お店ごとバラバラだったのです。そして、他の店舗が分けてうまくいっているのをみて、僕もそうしようと思いました。待遇面も下がるのを覚悟でお願いしました。
理由は、先ほどお伝えした通り、僕にはオーバーキャパシティだったということと、2番目の「人の成長に力を入れたかった」ためです。
IKEAを辞める前に、何か爪痕を残したかったというのが正直な気持ちですが、
僕は、4年間セールスマネージャーとして、「売上をあげよう、売上をあげよう」としか言っていなかったことに気付きました。
コマーシャルレビューでは、それも指摘されました。
「売上の先に何があるの?」
と。これも答えられなかった。逆に聞きたかった。。。
だから、なかなかチームからの信頼も得られていなかった。
自分目線の目標だったのかもしれません。
売上をあげれば認められるって。
そんな上司の元で働くみんなに申し訳なく思ったのです。
最後の年だから、みんなにも、IKEAにも、自分にも残せるもの、頑張れるものは何かなと考えました。父と相談しました。そしたら、父は「企業での1番の功績は人を育成することだ」と教えてくれて、「これだ」と決めました。
そして、人の成長には時間がかかる。「あと2年伸ばして欲しい」と父にお願いしました。
なぜ2年かというと、2年後にコマーシャルレビュー(売り場のテスト)がもう一度あることを僕は知っていたからです。
このコマーシャルレビューを人財育成のツールにしようと思っていたからです。
時間がきましたので今日はこの辺で。
(写真はピオンの家具売り場の写真です)
<ブログ著者 前澤和宏について>
皆さん、初めまして。株式会社マエザワ(店舗名ピオン)の3代目後継者の前澤和宏と申します。世界一楽しい空間を作るのが夢でそれを実現させるため静岡の家業に入社しました。ピオンが皆さんにとって地域のディズニーランドになりたいと思って頑張っています。会社経営をしたり、You Tuberをやったり、2児の父親だったり、ラッパーだったりします。このブログでは、僕の体験した事や感じた事を楽しくお伝えできればと思っています。宜しくお願いします。
1978.08.13生まれ
学歴 清水東高校卒・東京学芸大学卒・UC Berkeley Extension/Business Administration修了
職歴 Club Asia・For-side.com USA・For-side.com・TFMインタラクティブ・IKEA ジャパン
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