怒涛の港北編②  I K E Aにいた時の話

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<ブログ著者 前澤和宏について>

皆さん、初めまして。株式会社マエザワ(店舗名ピオン)の3代目後継者の前澤和宏と申します。世界一楽しい空間を作るのが夢でそれを実現させるため静岡の家業に入社しました。ピオンが皆さんにとって地域のディズニーランドになりたいと思って頑張っています。会社経営をしたり、You Tuberをやったり、2児の父親だったり、ラッパーだったりします。このブログでは、僕の体験した事や感じた事を楽しくお伝えできればと思っています。宜しくお願いします。

1978.08.13生まれ

学歴 清水東高校卒・東京学芸大学卒・UC Berkeley Extension/Business Administration修了

職歴 Club Asia・For-side.com USA・For-side.com・TFMインタラクティブ・IKEA ジャパン

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(前回からの続きです)

港北店では、5年間勤務していました。0.5年研修&神戸店の手伝い、2年大阪鶴浜店、5年港北店、1年本部の合計8.5年居たので、1番港北店のキャリアがI K E A人生の中では長いです。

めちゃ、苦しかった。

結果的に言ってしまうと、当時、30歳そこそこの自分が、1番売り上げの高い、1番大きなチームをまとめるというのは、とても無理でした。多くの人をがっかりさせたし、多くの人を傷つけてしまったと反省しております。

本当に苦しかったけど、いっぱい成長しました。

大きな出来事を3つ挙げさせて頂きます。

  • 几帳面ドイツ人副店長ピタとの出会い
  • またまたコマーシャルビューでの吊し上げ、今回は本当にヤバかった
  • 約束の5年を迎える

の3本です。

1番期間が長いので、もっといろいろとお話ができるのですが、この期間は、ドロドロしており、ぐちゃぐちゃしており、パーソナルな部分もいっぱいあるので、この3つに絞らせて頂きます。

順番に説明させていただきます。

  • 几帳面ドイツ人副店長ピタとの出会い

なぜか、僕は副店長にお世話になることが多い、しかも外国人副店長。今度はドイツ人。。。年齢もドミに近い。ピタは、僕の10年ぐらい上の痩せマッチョな男です。ジャパンの物流部門の長をやっていて、数字にめちゃ強かった。逆に、ロジックが通っていないとイライラする男でもありました。

ピタはめちゃめちゃ几帳面な男です。家にも何度か行ったことがあるのですが、テレビのリモコン、ビデオのリモコン、エアコンのリモコンは等間隔でテーブルの端に平行に並んでいます。少しでもずらすとそれを直します。

一度、ピタが僕との賭けに負けて、ピタの家でご飯を御馳走してくれることになりました。ピタが買ってきたドイツパンがとても美味しくて、僕はずっと食べてました。しかもいろいろなところで食べ歩きをしていました。その度に、僕はポロポロとパンをこぼす、ピタはコロコロを持ってその場所を掃除をしていました。でも、僕は一切気付きませんでした。最後の方になってやっと分かったのです。

「ピタ、掃除がんばっているけど、俺が食べこぼしたのを掃除しているのか。悪いことをしたな」

それを知っていれば、気を遣って、気をつけて食べたのに、気づかないので元も子もない。

僕はそういうところがあるのです。気を遣う性格なのですが、気を遣うポイントにに気づかないようです。。。

(妻曰く、そのポイントがずれているようです。)

 

でも、ピタは僕に対して、本当に深い愛を持って接していてくれたと思います。

新米セールスマネージャーで、何もできずに、部下からも、同僚からも、上層部からも責められていた僕を、一生懸命応援してくれていた。いつも、どんな内容でも相談に乗ってくれた。言葉が通じない時は、何度でも言い直したり、ホワイトボードに書いて説明をしてくれていた。

そんな彼に、僕はいつも愚痴ばかりを言っていた。

「これはできない。あれはできない」

「それをやったら、みんなから文句が出る」

「みんな言うことを聞かない」

ほとんどが、自分の保守のために出た愚痴ばかりです。週に1回面談時間は、全くの生産性はなく。ピタは僕の愚痴を聞いて、英語の良い言葉を教えてくれる。そんな英会話レッスンでした。。。これが、鶴浜の副店長のドミだったら一発でアウトだったと思います。

そう考えると、僕は人を見て甘え方を変える。甘え上手なのかもしれません。いや、最低なヤツだな。。。

僕が心理学が好きになったのもピタの影響です。高卒(?)で船乗りになった彼は、いつか大学で心理学を学びたいと言っていました。そして、家には心理学の本がいっぱいありました。時々、話をしてくれるのですが、深くてよくわかりませんでしたが笑

心と自分の可能性の無限大さについて話をしてくれました。

彼の影響で出会った本が「7つの習慣」です。

これは、読みはじめた時は、めちゃくちゃ難しかった。読んだ1回目は何を言っているかわからなかったし、1章読んで嫌になって、2年間寝かました。なので、その間はピタが7つの習慣について何か言っていても全然入ってきませんでした。

港北3年目になってやっとすこーしだけ余裕が出てきて、じっくりと読みました。

そして、ノートに大事そうなところ、何を言っているかわからないところを書き写しました。

そしたら、やっと理解できました。

・物事は目的を持って始めること。

・緊急でないが、重要なことに時間を使え

・理解して初めて理解される

大項目すぎて、それはそうだねって言われそうなので、僕なりの解釈をつけると

・「物事は目的を持って始めること」とは、まず、自分がどうなりたいかを考えて、そうなるために何をするべきかを考え、今できることに専念することだと思っています。今の状況を嘆くよりも、将来のなりたい自分に焦点を当てる。そして、暗い未来や周りの環境を嘆くよりも、今の自分ができることから始めることです。

・「緊急でないが、重要なことに時間を使え」の代表例1は「仲間作り」でしょう。信頼を高め、ビジョンを共有し、一緒に頑張ってくれる仲間作りです。この信頼関係を築き上げるのが1番時間がかかるし、成果も測りずらので大変ですが、とても重要なことです。代表例2番目は、なりたい将来の自分について考えることです。自分のなりたい姿を絵にしてみる。なりたい姿の写真があったら、雑誌などの切り抜きをノートに貼ってみる。なりたい自分を文面化する。これを研修の宿題にすると、緊急性が増し、やらされ感が出ます。自分一人でやると効果的面です。最後は、「遊ぶ」ことです。あえて「遊ぶ」と使いますが、良いものにふれ、吸収すると言うことです。良い音楽、映画、美味しい食べ物、綺麗な場所、前向きな友達との会話、読書など。良いインプットを吸収することは、締め切りはないですが、とても重要なことです。それは必ず良いアウトプットにつながります。

・理解して初めて理解される。これも本当に難しい。人を変える事はできないのです。自分が変わるしかないのです。でも、悪い癖や習慣などは中々変えることは出来なんいんですよね。そうすると、相手の言っていることは理解できないし、理解されない。僕のおすすめは、まず、自分を理解することです。自分の考え方の癖を理解して、受け入れて上げると人が言っていることがわかってきます。なので、人が言ったことで頭にきた場合は、「あー、俺は、こう言うことを言われて頭にくる癖を持っているだな。前もそうだったな」と理解すると、相手も理解できます。

てな感じですね。

あと自信がなかなか持てない方は、石井裕之さんの「心のブレーキの外し方」もおすすめです。この本もこの時期に読んだ心理学をベースにした本です。こっちは読みやすいです。

と本の話になってしまいましたが、ピタには本当に感謝しています。

先月、I K E Aをやめてから、初めてピタに電話をしました。

今度名古屋で飲もうと言う話になったので楽しみです!

時間が来ましたのでこの辺で。

(写真は、今日紹介した本2冊です。)